キッチンプランニングの基本(9)

調理中の煙や臭い、湯気などを排気してくれる換気扇ですので、汚れるのも当然のことなのです。そこで、各メーカーの最近の商品の特徴は、まず、掃除のしやすさを高めているのです。フード本体やフィルターなどの形や加工に工夫を施したものが増えてきているのです。

フードであれば、シンプルな形状で不必要な溝や凸凹などを少なくし、汚れが溜りにくいものが多くみられますし、特殊加工したファンやフィルター、整流板を用いたり、フィルターそのものが無いタイプもでていますし、フッ素や親水コーティングなどによって、お手入れを楽にしたものもあるのです。

また、ダイニングやリビングと一体化したキッチン空間も増えてきたこともあり、デザイン性も高まってきているのです。システムキッチンのユニットにすっきりとおさまるような形状であったり、空間のアクセントになるような個性的なデザインや印象的な色使いのタイプも増えてきています。

最近の換気扇は、さまざまな機能を持たせたタイプも増えてきているのです。たとえば、加熱調理器をつけると自動的に換気をスタートさせる自動運転タイプであれば、付け忘れや消し忘れの心配もしなくてもよいですし、また、調理の煙や熱、油煙などをセンサーでキャッチし、自動的に最適な省エネ運転をするタイプやリモコンによって遠隔操作ができるものもあります。さらには、常時(24時間)換気タイプや上昇気流が弱いIHクッキングヒーターに適した捕集方式の商品も揃ってきています。

メーカーそれぞれの工夫がありますので、ショールームでは、実際に操作してみて、その使い勝手や動作音、メンテナンスのしやすさなどを確認することが大切だと言えます。

住まいづくりにおいては、計画的な換気プランが必要になります。キッチンの換気扇を選ぶ際には、建物全体の換気計画はどのようになっているのか、設計担当者にしっかりと確認をした上で、検討することが重要なのです。